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「花時」(TAM MUSIC Factory)
壁紙「紫陽花」(十五夜)

 

【2005.08.15】

            


「子供達の朝」
 

   朝の光から締め出された 子供は・・・・
   今日も風の様に この街をゆく

  15の時に耳にした 祭りの噂に 夢託し  
  遠いところへゆくんだと 一人家を出た

  でも街の中では 誰もが同じ
  ネオンサインに恋して けだるさに抱かれて・・・

  冷たい石の壁に 行手は阻まれて
  雨振る街の中を 一人沈んでく
  
  
  カーニバルの夜更けに 人ごみの中に
  子供達の求めるものは 魔法使いと皇女様!
   
  派手な人形達が 衣擦れの音をさせながら
  子供の前を過ぎる時 街の夢を知る!

  田舎物という言葉に クチビル噛むけど
  小さなヤクザにもなれやしない・・・・・
  
  母親達の御伽噺が 幼い時聞けたなら・・・・
  子供達の朝は 手の中で 笑っていただろう!!!
  
  母親達の御伽噺が 幼い時聞けたなら・・・・
  子供達の朝は 手の中で 笑っていただろう!!!

        by MASAJI OTUKA in DYLAN-U

    

  
  
  15で家を出た。
  越境入学する為だった。
  オフクロは「なんで、わざわざそんな遠くの学校へ・・・・・」
  「いくな!」と泣いていた。
 
  料理は下手だし・・・・・・
  僕の最も愛したレッドタビーのChibiを
  京都風の家を建てた時にガレージに追いやって
  野良猫にしちまった女だ!
  
  「貴方、なにも言わないから判らなかった!?」
  良くオフクロの言うフレーズである。
  あのね、一生懸命に話してたんだよ!
  長男の教育に夢中だっただけでしょ!
  聞いてなかっただけでしょ!

  いまだに、オフクロは言う
  「私、貴方のことは良く判らない!?」
  当たり前だよ!
  お互いに近寄ろうとか、理解しようとか
  思ってなかったもの・・・・・
  押し付ける者と逆らう者だったもの!
  
  兄は良く、県下で1〜3位の学力を示し
  「東大ですね!」なんて言葉で両親を喜ばせていた。
  僕は氷の上で県下一速かったが・・・・・
  家庭裁判所に数回、オフクロを引っ張り出しただけだった・・・・
  
  子供の頃はミソッカスで外様だと思っていた。

  今、実家に足しげく通っている。
  年老いたオフクロが心配で様子を伺いに通っている。
  
  電車に乗る習慣がないので、
  インターステーツに使う為の車は手離せない!
  なんて言い訳をして、とんでもなく贅沢な車を保有している。

  親になんか思い切り限界があるんだ!
  だって、古い人達なんだもの・・・・・・・

  古い船を、今動かせるのは、古い水夫じゃぁないだろう!
  古い船を、今動かせるのは、新しい水夫だろう!

  考えてごらん、ほんの60年強前迄は・・・・
  爆弾背負わせて、少年を死んで来いって
  送り出してた国なんだよ!

  どれだけ、変化って奴が襲ってくるのか
  感じて見ようよ!!!

  今、僕達は古い水夫になってしまった!
  ツマラナイ自分の信じていた慣習なんか
  押し付けるのはやめようよ!
       

  オフクロを見て安心しては、夜の街を泳いでいる・・・・
  HOME-TOWNで朝日なんぞ、拝んだ事は無い!

  「子供達の朝」は永い間、僕のテーマソングだった・・・・
  今頃になって、やっと話せるようになった!!!
  ガキの頃にもっと、話していればよかった!!!

  やっと、卒業したね!
  今、僕はと言えば・・・・・
  当たり前のように、社会人を演じている!

  あれぇ???
  家族の中で一番マトモっていうか・・・・・
  普通の人ってば、俺じゃぁないのかぁ???

        (FROM 朱雀RS)

 

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