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「Changes」(Blue Piano Man)
壁紙「曼珠沙華 」(十五夜)












 

【2006.11.09】    
   
   11月某日
   その日、千葉は記録的な濃霧に見舞われていた。

   夜更けのMysty-Roadを206を転がしていた・・・
   いつもより少しだけ多目にと、アクセルを煽っては
   眼に飛び込んで来るRの判らないカーブへと
   ステアリングを当てて行く

   ちょっとした段差にBodyは悲鳴を上げる・・・
   ヤベェ・・・スカットルシェイクを出し始めやがった!
   あれぇ・・・コイツ、こんなにヤワだったけかなぁ!?

   道端に206を止めて、僕はタバコを吹かす・・・
   ’コイツだけは、手元に置いておきたかったなぁ・・・”

   とても可愛がってもらった義母の言葉を思い出す・・・
   「ヒデクン、飲む・打つ・買うってしないからね、車くらいはねぇ・・・」
   なんでこんな時に・・・あの人の顔が浮かんでくるんだろう?

   まるで・・・今僕は・・・僕は霧の中に居るみたいだ。

        



   こじんまりとした書斎で、窓から差し込む小春日和の陽光の中で
   初老を迎えた僕は、PCに向かいながら文章の最後の詰めを考えている。

   可愛らしく年を重ねた彼女が
   ティーポットにアールグレイを湛えて、書斎に入って来る・・・
   暖められたティーカップに注がれたアールグレイを差し出しながら
   「アンタ、頑張ったわね!」って、彼女は口ずさむ・・・

   僕は微笑みながら、熱いお茶を頂いている。

   彼女は僕がまだ生きている事を確かめるかのように
   月に1〜2回程、僕の作業場を訪れては・・・
   ひときり愚痴を言っては・・・静かにと帰って行く。

   そう、それはまるで・・・
   僕が大昔に母に対してそうしていたように・・・


   そんなイメージだけ、消し去ることが出来ずに残った・・・
   ああ・・・残っちまった・・・

   思うがままに・・・あるがままに生きて行こう!!!
   多分、心までは変えられないんだ!
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



   カオスの中で僕は化身する。
   そう決めている。

   過去への未練や執着を捨てるために
   なんでもない、なにものでも在り得ない時間を過ごした。

   もうすぐにと Level-Zeroだ!
   僕は・・・・・・・


   未来への希望・夢・イメージは確信へと変わった!
   確信は更に強いイメージや自信へと・・・
   自信は目標へと化身せねばならない!?

   目標は強く思うことで、感性・発想・行動をゴールへと導く!
   強いイメージは道を切り開き、ゴールへとハシゴを掛ける。
   後はひとつひとつ登って行けばいいだけだ!


   そんな強いイメージは、まだ沸いて来ない!

   疑心暗鬼でいるであろう若い才能を
   キッチリ引き入れるためにと
   僕はキチガイのように喋りまくっていた。

   ”もし実現すれば、それはもうオレラの●●●だろう!!!”
   酒の席とはいえ、なんて大風呂敷なんだ!?

   僕はまだ、自分を信用してはいない!
   不安なままスタートを切るのはとてもイヤダ!
   自信が沸く迄、動きたくない!

   なんだか、恥ずかしくなっちまった・・・
   全ての構想を話し終えたところで、僕はなんだか不安になり・・・
   ”その気にさせる為に、今、君を騙してるんだよ!”

   あっつ、言っっちまった!!!
   あの若い才能は、上手く騙されて
   その気になってくれたのだろうか???

   自信は揺ぎ無い「意志」となり、
   「意志」は強靭なイメージとなる!
   その強靭なイメージに向かいたい!!!

   え〜い・・・やってしまえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・
   珍しく僕は無謀なスタートを切る・・・
   
   だってさ・・・多分・・・騙し切ってしまったもの・・・
   うそだって言えないっしょ!?
   オレ、謝りたかねぇもの・・・

   嘘を本当のことにしてやる!
   それだけが、強靭なイメージとなった。

   多分、若い才能を・・・
   僕は自分を奮い立たせるために使った。
   オーイ、DAX、オレは謝らないからなぁ!!!

   こうして、僕はまた、若い才能に後押しされることとなったのである。


   なんだか恥ずかしかった僕は、夜の街を彷徨って・・・
   次の日は、力一杯の太陽の光を浴びて・・・
   こそこそと千葉に帰って来たんだ。
   あっオレ、行く方知れずって、好きみたいだよ。
   ・・・・・・・

   オーイ、DAX、オレは謝らないからなぁ!!!
   脇で笑って聞いてたバンビーノやい!
   ”ホントだかんなぁ!!!”


   それにしても、
   何も怖くなかったあの頃・・・
   あの日の自分に帰りたい・・・


   「もう一人のオレ」


     夜更けに一人で 思い出す・・・今も・・・
     何の不安も なかったあの頃

     大事な事さえ 置き去りにしてきた
     自分をオレは 恨まないけれど・・・

     もう一度 光の道を駆け抜け
     オマエに会いたい


     失うものなど 何ひとつない
     渇いた気分で ただ瞳閉じれば

     言葉にならない 刹那ささえも
     心の底に 押し込み生きてる

     I Wont CRY!
     涙など見せはしない!
     オマエになりたい!


     出来るなら 目を醒まし旅に出よう
     優しい夕日が 沈まないうちに・・・

     もう一度 光の道を駆け抜け
     オマエに会いたい

               By E.Yazawa



   やりがいの無くした仕事ってやつが、日々、僕を待っている。
   もうすぐそこには、60歳定年って崖っぷちも待っている。

   一番大切なものまでを諦めたフリをすることにしたからさ・・・
   もう、何もいらない!

   所有している車の全てを処分する事にしたからさ・・・
   ああ、ガキの頃からエンジン付きの乗りモンはいつも傍に居た。
   足をもがれるみてぇなもんだからさ・・・
   もう何もいらない!

   家名を守るフリをすることにしたからさ・・・
   クサリに繋がれたみてぇだぜ・・・

   だからさぁ、だからこれから・・・
   あらゆるもの全てをさ・・・
   奪いに行くところなんだぜぃ!!!


   いい加減にさ・・・
   いい加減に この霧の中は抜け出そうやぁ!
  


   サード・ウェーブはやってこないし・・・
   パワー・シフトも起こらない???
   アルビン・トフラーを信じて生きてきた・・・

   ログハウスに少々の機材とさ、
   衛星通信さえあればさ
   何だって出来るんだ・・・
   ロケーションなんか、関係ないんだって

   そう、信じ切ってさ、生きてきたのに・・・
   大都会は、あいも変わらずにと
   大都会のままなんだ!


   さぁて、Net と言う名の巨大な掲示板にさ
   立ち向かって見るかぁ〜

       

   (FROM 朱雀RS) 

      もう能書きたれるのはやめよう!
      夢だけ語るヤツはうるせぇ!
      今は、自分がうるさくて仕方がない!
      =*= 2006.11.10 このうるささを バンビーノ達に捧ぐ =*=





    







 


























  

   





    
   




    



  



  

  


 




   






































 
   




  

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