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「Changes」(Blue Piano Man)
壁紙「水芭蕉」(十五夜)

【2007.05.05】    

   そういえば・・・
   僕に男友達は居ない!

   兄貴分と義兄弟と義理の家族分の、友達を超えた三人が居るだけだ!

   やたらと女友達は多い・・・
   特別な人物を除くと・・・友達は女性しかいないような気さえする。


   友情の名を借りた臆病風には沢山合出合ったような気がする。

   そんな青い春の物語だったんだ・・・



   何年間もの時を経ても・・・僕には言い出せなかった・・・
   「君が好きだ!」  そう、ただそれだけの事を

   おそらく彼女も、きっとそうだ・・・そう、思い込みたい!


   来る日も来る日も、同じトラックを駆け回りトレーニングに明け暮れる
   アスリートだった・・・

   二人は違うMiddle-Schoolで走り続けるアスリートだったが
   僕たちはいつも一緒に居た、二人で練習する時間が多かった。

   僕はカナディアンスタイルの選手で、彼女はアメリカンスタイルだった・・・
   僕は彼女の足が太くなるのが嫌だった・・・
   カナディアンに変えるように強く意見してばかりいた・・・
   やがて、反目が訪れて
   二人で練習する時間は無くなった・・・

   学び舎の卒業を迎えた時、僕は・・・一級したの彼女に・・・
   「早く登って来い!」 「一緒に全日本に行こう!」
   そう、伝えるだけで精一杯だった・・・
   本当は詰襟の第二ボタンを渡したかった・・・


   やがて、High-Schoolで向かうところ敵なしになった僕達は・・・
   実業団で、同じ社会人チームで走るようになった!
   High-Schoolに俺達を脅かす選手なんていなかった!

   いつも一緒の時間は僕たちに再び訪れたのだった・・・
   それは、まるで友情という名の固い絆で結ばれているかのように・・・

   二人はずっと言い出せなかった・・・

   少しだけ手を伸ばせば、それはすぐにと・・・
   手に入った筈だったのに・・・簡単に手に入った筈だったのに・・・

   恋に縛られることも、恋に縛り付けることも・・・・
   きっと、お互いに嫌だったに違いない!



   「友情」

    バッタリ出合った街角で
    あの頃の君 まるで映画のように・・・
    それから時々 待ち合わせ
    不思議なくらい うまく話しが合った
    あの頃はいつも 訳も無く僕ら
    ケンカばかりしていたのに・・・
    近づく卒業 待つこともなくて
    サヨナラと言ったのは 僕の方さ・・・

    バイトはあまり馴れないと
    君は痛んだ髪をかき上げて言う
    出合った頃の輝きが
    今の君には 眩しいくらい満ちて
    友達で入れたら 別れることもない
    だからこのままでいたいと君・・・
    友達でいれたら あの頃のように
    愛が憎しみに変わることもないと僕・・・

    離れることも出来ずに 近づくことも出来ない
    紙一重のところで 友情を守っていたのさ・・・
    冬の街角 君と誰か 肩を並べて歩いてた
    まつ毛に雪が静かに積もって 世界が滲んで見えたのさ
    抱きしめたいもう一度 君のぬくもりを手の中に
    踏み出すことをためらった 友情を守り通す為・・・
    冬の街角 君と僕 肩を並べたこともある・・・
    今はただじっと遠くから 君を見つめていたいのさ
    ・・・My Friend・・・

    離れることも出来ない 近づくことも出来ない
    踏み出すことも出来ない 諦めることも出来ない

    you & i  Keep On Having Friend-Ship!

             From 辻 仁成 In Echoes


   
   僕たちはやがて、県の強化選手となり
   All-Japanの選手になった・・・
   手に入れたユニフォームは青春の証だったし・・・
   僕たちの勲章に違いなかった!

   でも・・・僕には彼女と過ごした時間こそが
   宝石だったんだと思えて仕方ないんだ!

   そうだね、僕はきっと、素敵な季節を見逃してしまったんだね!

   High-Schoolを卒業して、少しずつ大人へと向かい始めた僕たちは・・・
   少しずつ離れていってしまったんだ・・・

      

   それは、まるでよくある三文芝居みたいな
   青い春の一ページだった・・・

   そう、それは、まるで・・・・・・・朱い夏にまで続いているような・・・

   (FROM 朱雀RS) 







  
 






  












    




 






 

  

    
 

























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