【昭和 listen】#296〜宵待草
先日泊まった宿は元会津藩の別荘だったところ。
倒幕派から「朝敵」「賊軍」と称された会津藩でしたが、藩主・松平容保(かたもり)の孫の松平節子(成婚後、勢津子と改名)が昭和天皇の弟の秩父宮雍仁親王に入輿した(嫁いだ)ときは、旧会津藩の士族の復権に繋がり、会津人の感激は並々ならぬものだったそうです。
以来この宿は松平家の定宿となりました。
私は、勢津子妃殿下が会津においでになったときに鞄持ちをやったり、妃殿下のいとこ(同じく松平容保の孫)の松平勇雄知事に直近で仕えたりしたので、松平の名を聞くと親近感が湧くことからこの宿にしました。
さて、宿の館内には大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の美人画や風景画が所狭しと展示してあります。
夢二は全国を旅しましたが、ここを会津での定宿として長期間滞在しました(ほかにも私の実家がある街のS本館、S別館(同級生宅)に宿泊し、絵を残しています)。
その夢二が作詞したのが大正の流行歌「宵待草」。
哀愁漂う詩とメロディで大正時代に一世を風靡した名曲です。
オリジナル歌手は不明ですが、昭和に入り、高峰三枝子さん、李香蘭(山口淑子)さん、テノール歌手の五十嵐喜芳さんらがカバーしましたが、ここでは清らかな歌声の倍賞千恵子さんで。
昭和 listen 通算296曲目(昭和期のヒットということで)。
ところで倍賞さん、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞おめでとうございます。
「男はつらいよ」シリーズで共演した寅さんこと渥美清さん、「幸福の黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声」「駅 STATION」で共演した高倉健さんも、さぞかし泉下で喜んでいることでしょう。
おっと、男はつらいよ第一作でのおいちゃん(森川信)のアドリブ台詞「おい、枕、さくら取ってくれ」を思い出しました(笑)
♬ 宵待草 / 倍賞千恵子
https://www.youtube.com/watch?v=SJQVcY6yM4M
毒舌亭(2026.3.18up)
    
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