山田洋次監督の作品「ダウンタウンヒーローズ」(旧制高校生の青春グラフィティ)のDVDを観て、ちょっと思うところがあり一筆。
父は大正14年2月生まれで、年齢は昭和の年号と同じです。
「ダウンタウンヒーローズ」
尋常小学校6年間、旧制中学5年間の後に旧制高校(旧帝国大学進学のための高等教育機関で、入学できればほぼ旧帝国大学に進めた)を目指しましたが、そのために一浪しています(雑感 187)。
そして18歳(昭和18年)で旧制山形高校に入学しました。
「ダウンタウンヒーローズ」では寮祭の場面がありますが、父の遺品を整理した時に見た寮祭の写真を彷彿とさせたのです。まるで同じではないかと。

旧制山形高校生だった18歳の父(筆者提供)
当時の寮祭と父の1コマずつを添付しておきます。父の写真のメガネを見ても、物資不足だった当時が偲ばれます。
旧制高校は本来3年間でしたが、戦時中の臨時措置として父は2年間で卒業しました。卒業は昭和20年3月で、敗戦色濃厚な中、どさくさに紛れての卒業でした。

昭和18年旧制山形高校の寮祭の1コマ(筆者提供)
東北大学医学部に進みましたが、晩年父はよく言っていました「今のような入試だったら、俺は受かっていなかったなぁ」と。
その2年間の高校生活の中で、戦時中の国家総動員法の時代ですから、期間は分かりませんが、富山県高岡市の日本曹達の工場に働きに行っているのですね。
高岡市の日本曹達工場
そこに映画でのヒロイン薬師丸ひろ子ならぬ「メッツェン(独語のMädchen:娘)」がいたのですね。何度か父から聞きました。
そして何と60歳半ばのころに高岡までメッツェンに会いに行っているんですね。

かつて働かされた日本曹達高岡工場前で、かつてのメッツェンと(筆者提供)
母逝去後でしたが下心はなく、単に青春の思い出を手繰ったことは保証しますが、ちょっとだけ「親父、結構やるじゃん」と。
私なら幼稚園の時の初恋の人に会うようなものでしょうか。
ツーさん【2026.3.16掲載】
葉羽 「ダウンタウンヒーローズ」か、なんか良さげな映画だね。そう言えば日本には『アメリカン・グラフィティ』や『スタンド・バイ・ミー』のような青春グラフィティ映画って少ないよね。薬師丸ひろ子主演という事もあって是非見てみたい作品だ。