最後の合唱発表会 (詩:葉羽)
3月生まれで 学年でもずっと
身体が小さかったヒビキ君
高校に入る頃、急に背が伸びだしたね
君が高校で選んだ部活は
コロナ禍から今にも消滅しそうな
たった3人の合唱部
その消えそうな灯を引き継いだのが
唯一の一年生の君だった
誰もいない放課後 重い扉の向こう
声を枯らして 明日を信じていた
言葉にできない苦しさを いくつ越えただろう
今日は君が部長として
最後の合唱発表会
冒頭の挨拶で感極まり
言葉に詰まった君を
11人の後輩部員たちが
「ガンバレ、ガンバレ」と応援した
先生が君に用意した独唱(ソロ)パート
会場の空気が君の色に染まっていく
ただ歌が好きだった あの日の少年は
いつの間にか みんなのリーダーになっていた
これから先 進む道の途中
どんなに高い壁があったとしても
君ならきっと 自分の手で切り拓ける
進めヒビキ どこまでも広い世界へ
君が紡いだ絆は 必ず人生の宝物になる |