<Back | Next>
「Freezing Conflagration」(佑樹のMusic-Room
by 岸波(葉羽)【配信2026.8.22】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 救え。海を越えて。

 期待していた8月21日封切り予定だった『劇場版TOKYO MER キャピタル・クライシス』が熊本地震の影響もあり公開延期となりました。(※公開時期未定)

 折から、前作『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』がAmaプラで無料公開されたので観てみました。

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション

(C)2025劇場版「TOKYO MER」製作委員会

 あれ、この映画?・・ケイ子と劇場で観た作品でしたが、こちらcinemaアラカルトで記事を書いていなかったことに気づき、レビューすることにしました。

 ちなみにAmaプラ視聴者評価は5段階の4.6の高評価、「視聴トップ10」にも入っています。さて、その内容は?

 

 生きてくれ、友よ。

 映画の冒頭、船倉で寝ていた主人公喜多見医師(鈴木亮平)が緊急アラートで飛び起き、「NANKAI MER」のユニフォームを着て船上へ走る。

 そこにあったのは、国が直轄で試験運用している「南海EMR」のチーフドクター候補:牧志(江口洋介)が大物を釣り上げようとしている姿・・「そこの網を取ってくれ!」(爆!)

 半年間の試験運用期間中に一度も出動の機会が無く、スタッフの緊張感は完全に失われていたのだ。このままでは、国による「解体」の決定も不可避・・。

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション

(C)2025劇場版「TOKYO MER」製作委員会

 以下、映画の概要とあらすじは以下の通り。

◆『南海ミッション』の概要とあらすじ(映画.comによる)

 オペ室搭載の大型車両で事故や災害現場に駆けつける救命医療チーム(モバイル・エマージェンシー・ルーム=MER)の活躍を描いたテレビドラマ「TOKYO MER 走る緊急救命室」の劇場版第2作。

 TOKYO MERの活躍が高く評価され全国主要都市に新たなMERが誕生するなか、沖縄・鹿児島では離島地域に対応できるMERの誘致活動が活発化する。指導スタッフとしてTOKYO MERのチーフドクター・喜多見と看護師の夏梅が派遣され、オペ室搭載の中型車両を乗せたフェリーで離島での事故や災害に対応する「南海 MER」の試験運用が始まるが、半年が過ぎても緊急出動要請はなく、廃止寸前に追い込まれていた。

  黄昏れているメンバー

 そんなある日、鹿児島県の諏訪之瀬島で火山が噴火し、ついに大規模医療事案への出動が決まる。島では想像をはるかに超える惨状が広がっており、噴煙のためヘリコプターによる救助はできず、海上自衛隊や海上保安庁の到着も数十分後だという。噴石が飛び交い溶岩が迫るなか、南海MERは島に取り残された79人の命を救うべく高難度のミッションに挑む。

  御岳が大噴火

 主人公・喜多見役の鈴木亮平らおなじみのキャストに加え、南海MERのメンバー役で江口洋介、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ、島民たちを救うべく奔走する現地の漁師役で玉山鉄二が新たに出演。

2025年製作/115分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2025年8月1日

 CG合成だろうが、火山が噴火した諏訪之瀬島で溶岩が集落を襲うシーンは迫力満点。

 航空自衛隊による空からの救援は大規模な噴石・噴煙で不可能、海上自衛隊や海保の救援船の到着には時間がかかり、79名の島民を救えるのは近海まで接近している南海MERのフェリー船のみ。

 

 二次災害を懸念する厚生労働省の指令室は、救援断念・撤退を命令するが、ここで『MER』の伝家の宝刀が炸裂・・「待っているだけでは救えない命がある」!

 と、まあ時に「荒唐無稽」と評される現場の「独断専行」が行われる訳だが、ここを気にし過ぎてはいけない。あくまでも「フィクション」・「作り話」なので(笑)

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション

(C)2025劇場版「TOKYO MER」製作委員会

 『MER』のお決まりのパターンは、現場の状況がどんどん悪化し最後には絶望的なところまで追い込まれ、そこに「奇跡のような救援」が入る流れ。

 東京MERでは、その役回りはMERを監督する厚労省の医系技官音羽尚(賀来賢人)であったり東京消防庁隊長の千住幹夫(要潤)であったり。

  音羽技官/TOKYO MER

 それはまるで『エイリアン2』で、エイリアンクイーンによって屋上に追い詰められた刹那、アンドロイドのビショップが操縦する救援船が舞い上がって来た時のあの「感動」。

  『エイリアン2』

 しかし今回は、東京消防庁の千住は管轄外で音羽は東京の指令室に居る。すると「奇跡の救援者」は誰(何)になるのか・・というのが僕の興味の焦点。

 こうした「胸熱シーン」が何度も繰り返されました。

 その一つ目は、重傷患者を含む北部地域の住民数名を助けるため島の「西港」に「NK1(オペ車)」を下した船の残留部隊、武医師(宮澤エマ)が噴石の直撃を恐れて独断で船を退避させる。

  夏梅に退避を主張する武(左)

 その頃、噴火の溶岩流が最も人口が多い南地区を襲い、脱出するための漁船も被弾。全員の脱出は不可能と悟った島民は、重傷者と子供だけを船頭に託して迫りくる溶岩に覚悟を決める。

 その時、奇跡のように救援にやって来るのが武医師が操縦するMERフェリー船。彼女はビビリの悪人ではなく、この事態を予測して船を回して来たのだ・・感動!疑ってゴメン!!

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション

(C)2025劇場版「TOKYO MER」製作委員会

 その二つ目は、島民を救出したMERフェリー船が燃料切れとなり、漁船が運んできた予備燃料だけでは病院のある屋久島まで到達することができないと分かったシーン。

 なんと、搭載重量を減らすため、動ける状態の島民(子供も!)は各々「救命胴衣」を付けて次々と海へ飛び込んで行く。「怪我人の命を救ってくれ」と。(泣ける・・)

  迫りくる溶岩

 だが、低体温症を懸念する北見医師(鈴木亮平)は「急いで怪我人を運ばなければならない」・「島民を置いて行くことはできない」と板挟みで立往生したところに、水平線から救援の「漁船団」が奇跡のように現れる。

 厚労省の音羽(賀来賢人)が周辺の島々に「救援要請」していたのだ。

 冷静に考えれば「ご都合主義」の展開だけれども、登場人物たちの演技の「熱量」がハンパでなく、思わず見ているこちらも胸が熱くなってしまうのです。

  赤塚知事と音羽技官(右)

 しかし、このシリーズでの賀来賢人は本当にいい役回り。

 上司(後に担当副大臣)は、政治的対立から東京MERの失敗を画策し、彼をスパイとして送り込んだが、音羽の気持ちは「命を救うため奮闘するMER」と共にあり、あらゆる困難な場面で「切り札」として登場する。(この設定が泣けるし燃える)

 例えて言えば、北見と音羽は『踊る大捜査線』の青島(織田裕二)と室井管理官(柳葉敏郎)のような関係。いや待て・・今作品では「風車の弥七」か?(笑)

 『踊る大捜査線』室井と青島

 とにもかくにも、このシリーズでは細かいツッコミは「無用」。フィクションと割り切って「どっぷりと沼る」のがコツ。今回も存分に楽しめました。

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション

(C)2025劇場版「TOKYO MER」製作委員会

 あ、そうそう・・一番の感動シーンは、まだ残っています。

 仲間を火山弾から身を挺して守った牧志(江口洋介)が瀕死の重傷を負い、緊急手術をしている最中にEMR車が全電源を喪失。(火山弾被弾の影響)

 仮に、屋久島の病院に移送しても島には「エクモ(体外式人工肺)」の装備がなく彼の命を救うことは不可能。うむむむむ・・。

 その時・・「エクモ」を装備した「移動手術室」が空から舞い降りて来る!(ええ~何で!?)

 ああ・・これこそ『エイリアン2』の救援船だ、大感動!

 やっぱり『MER』シリーズは最高♪

 

/// end of the “cinemaアラカルト540「劇場版TOKYO MER
走る緊急救命室 南海ミッション
」”///

 

(追伸)

岸波 最後の『東京MER』のオペ車と東京スタッフを差し向けたのは、もちろん東京都知事の赤塚梓(石田ゆり子)と、かつてその政敵であった現官房長官白金眞理子(渡辺真起子)の共同作戦。

 犬猿の仲であった二人が「命を守る」の一点で手を握り、絶体絶命の北見らを救うのはアツいですねぇ。

 そしてオーラス。お決まりの東京MER指令室の最終報告「今回の出動、軽傷者48名、重傷者16名、そして死者は・・・・ゼロです!」。(一同歓喜)

 予定調和だっていいじゃない。このシーンは「水戸黄門の印籠」なんですから(笑)

 

 では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション

(C)2025劇場版「TOKYO MER」製作委員会

eメールはこちらへ   または habane8@yahoo.co.jp まで!
Give the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.

 

To be continued⇒  “cinemaアラカルト541” coming soon!

 

<Back | Next>

 

PAGE TOP


bannerCopyright(C) Habane. All Rights Reserved.